中国で製造されているコピー商品について

偽物天国の中国市場
中国の深圳市(しんせんし)には、電子部品市場があります。
昔の秋葉原のように街中が電子部品を取り扱っているイメージですが、規模はその数十倍!高層ビルが立ち並ぶ大通りに面し、6棟ほどの巨大なビルの低層階(1~3階)の中で、雑然とひしめき合うように電子部品を売っています。

しかしある店では、テスターを使い、汚れたビニール袋から一個一個部品を取り出して抵抗値を測っていたり、またある店では、平然とリールに部品を巻きつけ、そこに日系大手某社のラベルを貼る姿さえみることができます。信じられない光景です。

 現地の人間曰く、7割以上が偽物(Fake)か、中古(Refurb or Pull)だと言っていました。
つまり、中国の多くの電子機器メーカは、そういったレベルの部品を多量につかって製品を作っているということのようです。これが、中国の現実です。

欧米人お前もか!?
市場在庫(流通在庫)の世界では、信頼できない相手との取引は命取りです。

近年、『世界の製造工場』となっている中国に、欧米諸国の商社は続々と支社を設立しています。それ自体は悪いことではないのですが、予期せぬ問題が発生しました。それは、偽物が「今まで信頼できた相手」から市場に流通し始めたこと
です。

アメリカの某商社は、『今までは』信頼できる会社でした。部品の品質にも定評があり、納期もきちんと守る安心できる会社でした。弊社も何度となく取引を行い、一度も問題を起こしたことがありませんでした。

ところが、中国に支社を設立した頃から、アメリカに発注しても、部品が中国から来ることが増えてきたのです。もちん、中国でもすべてが偽物ではないのですが、十分な『目利き』ができない中国人スタッフが、電子部品市場あたりから探してきた場合、どうなることか…


そのため、以前は中国の商社を調達の相手から外せば、かなり偽物を排除できたのですが、今ではさらに、相手を見極めることがとても重要になってきました。

独特な「黄色いテープ」で必要以上にぐるぐる巻きにされた荷物が届けば、それは中国からの荷物です。
それでも、火中の栗を拾うとき
基本、弊社では取引リスクの高い相手からの電子部品は調達をしないようにしています。残念なことに、そのリストには多くの中国企業が含まれています。

しかし、それでもあえてリスクを負って調達に踏み切ることがあります。世界中どこをどう探しても見つからず、お客様がわずかなチャンスにでも賭けるという場合にのみです。
但し、そのリスクはお客様にもって頂くことになります。残念ながら、弊社としても事前チェックで『危険』と判断される相手との取引におけるリスクまでは負えないからです。
その際にはお客様との間で、NCNR(ノークレーム・ノーリターン)を条件とさせて頂きます。もちろん、無事に正しい電子部品を調達できる場合もありますが、これは「危険な賭け」ですので、最悪の事態を想定した上でご発注をして頂くことになります。
今後も中国が『世界の工場』として機能していくことは間違いのないことでしょう。そのため、弊社としても危ないから一切取引をしない...というわけにはいきません。

実は、かなりの時間を掛けて情報交換を行い、また現地にも赴き、少しずつ中国においても信頼できるパートナーを数社見つけることができています。

それらの会社とは、お互いに嘘はつかない、誠実に対応するという強い約束を交わしていますし、もちろん技術レベルも、中国国内での調達先の目利きも、お墨付きです。

お客様に少しでも喜んで頂ける様、弊社では調達先の拡大にも日々努力を重ねております。